お手本を「あえて」見ない勇気。小さくまとまった自分を、のびのび解き放つ方法

さて、皆さんは何かを一生懸命習字の練習していて、「なんだか最近、こじんまりまとまっちゃったな」と感じることはありませんか? 実は私、習字の練習をしていると、よくこの壁にぶつかります。正しく書こうとすればするほど、なぜか文字が小さく、元気がなくなっていくんです。

今日は、そんなときに私が実践している「ちょっと意外な解決策」についてお話しします。

1. 「正解」を気にしすぎて、筆が止まってしまう

日本の伝統芸能や武道の世界には、「守破離(しゅはり)」という有名な教えがあります。 まずは基本をしっかり「守」り、次に自分らしさを求めて型を「破」り、最後は自由な境地へと「離」れていく。

私たちは最初、一生懸命に型を「守」ろうとします。 でも、あまりに真面目に「お手本通りに!」と思い詰めると、いつの間にか「失敗しちゃいけない」というブレーキが心にかかってしまうんですよね。 先生に「もっと大きく書いて!」と言われても、心が「お手本と違っちゃうよ」と怖がって、筆が縮こまってしまう。これって、すごくもどかしいんです。

2. 「お手本を閉じなさい」という魔法

そんなとき、先生から言われることがあります。 「一度、お手本を伏せて書いてごらんなさい」

これ、最初はめちゃくちゃ不安なんです。「えっ、地図なしでどうやって書けばいいの?」って、真っ白な紙を前に立ち尽くしてしまいます。

でも、覚悟を決めて筆を下ろすと、不思議なことが起こります。 お手本を見ていないはずなのに、これまで何百回と練習してきた「線のカタチ」や「筆の動き」が、指先からスルスルと出てくるんです。

3. 「型があるから、型破り」

お手本を閉じて書くことは、決して「適当に書く」ことじゃありません。 これまで積み重ねてきた練習を、自分の感覚だけで信じてあげる作業なんです。

昔から「型があるから型破り、型がなければ形無し」なんて言われますが、まさにその通り。 何回も練習してきたあなたの中には、もう「美しさのデータ」がしっかり蓄積されています。だからこそ、お手本をチラチラ見なくても、身体がちゃんと覚えてくれているんです。

お手本という「正解」から目を離した瞬間、筆は驚くほどのびのびと、紙の端っこまで力強く走り出します。そこには、お手本をなぞっただけでは出せない、「自分らしい、いい字」が顔を出してくれます。

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