書道を始めようと思ったとき、最初に悩むのが道具選びですよね。私のおすすめは、まず「書道セット」を丸ごと手に入れることです。書道教室に通われる方は書道教室で売られている書道セットをご利用ください。
もし、お子さんで学校で購入する書道セットが高ければ、下記を参照にしてみてください。
最初はセットで一通り揃え、慣れてきた頃に少しずつ、自分の好みに合ったこだわりの道具を買い足していくのが一番失敗のない方法です。
1. 筆選びの決定版「兼毫筆(けんごうひつ)」
初心者に一番おすすめしたいのが、「兼毫筆」です。これは羊の毛と馬の毛を混ぜて作られた筆で、両方の良いとこ取りをしています。
- 特徴: 馬毛の「強い腰(弾力)」と、羊毛の「しなやかさ」を兼ね備えています。
- メリット: 筆先がまとまりやすく、狙った線がピタッと出せます。 「コントロールが難しくて書道が嫌になる」という失敗を防いでくれる、初心者の強い味方です。
2. 紙・下敷き・文鎮の選び方
- 紙(半紙): 初心者は「厚手」のものがおすすめです。 薄い紙は墨がすぐに滲んだり、筆が引っかかったりして扱いが難しいからです。「厚さ約0.1mm(100枚束で高さ約1cm〜1.2cm程度)」を目安に選ぶと、墨をたっぷり含ませても破れにくく、力強い線が書けます。
- 下敷き: 無地でも、ガイドになる罫線(けいせん)入りでもどちらでも構いません。最初は文字のバランスが取りやすい「罫線入り」が安心かもしれませんね。
- 文鎮(ぶんちん): 紙が動かないように抑えられれば何でもOKです。最近は100均でも十分な重さのものが売っていますので、まずはそこから始めてみましょう。
✨ 心を整える「墨の磨り方」の儀式
書道に慣れてきたら、ぜひセラミックの硯から「石の硯」へステップアップし、墨を磨(す)ってみてください。
端渓の宋坑(そうこう)が手頃です。
- 少しずつ、丁寧に 水差しから1円玉くらいの大きさの水を硯に出します。
- 「こする」感覚で 固形墨を持ち、硯の面でその水を優しく「こする」ように動かします。
- 繰り返しの美学 墨の色が出てきたら、また1円玉大の水を出してこする……これを繰り返します。
じっくり2時間ほどかけて磨り上げた墨は、墨汁にはない深い色気と香りを放ちます。この手間暇こそが、自分自身と向き合い、理想の字へ近づくための大切な「儀式」になるのです。
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