【書道道具の大掃除】大筆を長持ちさせる秘訣!根元の墨を徹底的に洗い出す

画仙紙に大筆を使ってダイナミックな作品を書いた後、筆のお手入れはしていますか?大筆は墨をたっぷり吸い込む分、洗い方を間違えると根元に墨が固まり、筆の寿命が短くなります。

大筆の根元に墨が固まると、どうなるか。私は一度やってしまって、穂先が割れて思うように字が書けなくなりました。結局、先生のアドバイスで買い替えることになりました。

根元は見えない場所なので、つい油断してしまうんですよね。

今日は、大切な大筆を長く愛用するための、墨を根元からしっかり洗い出す方法を詳しくご紹介します。これをマスターすれば、筆が傷みにくく、次の一年もしなやかな筆運びが楽しめますよ。

ステップ1:まずは全体の墨を洗い流す

まずは、筆の穂先から全体にかけての墨を洗い流します。

  1. 蛇口から水道水を出し、筆の穂先に直接当てます。
  2. 「じゃぶじゃぶ」と、筆の毛をほぐすように優しく洗い流してください。
  3. 水が真っ黒から透明になってくるまで、この作業を繰り返します。穂先の色が薄くなってきたらOKです。

ステップ2:一番大切な「筆の根元」を徹底洗浄!

穂先の墨が落ちても、実は筆の根元には墨がぎっしり詰まっていることがよくあります。ここが固まってしまうと、筆のまとまりが悪くなり、寿命も短くなってしまいます。ここが一番大切なポイントです!

  1. 穂先全体の墨が落ちてきたら、筆の根元を2本の指で優しくつまみます。
  2. そのまま、筆をくるくると回すようにして、根元に溜まった墨を水で押し出します

💡ポイント: ここでも強い力は禁物です。毛が抜けてしまわないよう、あくまで優しく、墨を「吐き出させる」イメージで行いましょう。

ステップ3:しつこい根元の墨には「つけ置き」を

もし、根元に頑固な墨が溜まっていると感じたら、以下の方法を試してみてください。

  1. 深めの容器に水を入れ、大筆の毛の部分全体が水に浸かるようにつけ置きします。特に、根元までしっかり水に浸かる深さにしてください。
  2. その容器を洗面所の隅などに置いておきます。
  3. 洗面所に行くたびに、容器から筆を取り出し、ステップ2と同じように根元を2本の指でつまんでくるくる回し、墨を吐き出させます。
  4. 容器の水の墨が濃くなったら交換し、透明になるまでこの作業を繰り返します。

大切な筆をいたわって、新年を迎えよう

このお手入れを習慣にすることで、筆はしなやかさを保ち、あなたの書道を力強く支えてくれます。

一年の終わりに、大切な書道道具に感謝を込めてお手入れをしてみてください。きっと、清々しい気持ちで新年を迎えられるはずです。

※この記事を書いた人:書道歴35年・日本習字教授免許。教室は持たず、習う側として続けてきた一人の実践者です。

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