道具の供養と自分へのCI(継続的インテグレーション)。祖母の知恵は「未来の仕様書」だった。

こんにちは! 今日は、日本習字教育財団で行われる「筆供養」の準備をしていました。

エンジニアにとって、長年稼働したサーバーやデバイスをリプレース(置き換え)する瞬間は感慨深いものですが、書道においてもそれは同じ。役目を終えた筆をきれいに洗い、真っ白な半紙で優しく包むこの時間は、私にとって大切な「ハードウェアの退役儀式」です。

1. 現場(教室)で使い倒した「メイン機」への感謝

半紙に包まれていく筆を見ていると、さまざまなログが蘇ります。 片道1時間という「通信コスト」をかけてお教室に通った道中の景色。毎月の検定課題という「デッドライン」を前に、必死に筆を動かしていた自分の姿。

「本当によく頑張ってくれたね」

気づけば、筆にそう声をかけていました。 毛先が摩耗し、書き味が変わってしまったのは、それだけ多くの「処理(練習)」をこの一本と一緒に積み重ねてきた証拠です。

2. 20数年前に届いていた「予防保守」の仕様書

筆をいたわりながら、ふと思い出したのが、20数年前の祖母の言葉でした。

「50代くらいになると、急に体が熱くなる(ホットフラッシュ)が起きる。更年期障害っていうんだよ。だから、40代後半になったら毎日納豆を1パック食べなさい」

前回の記事で、私は更年期を「女性ホルモンという基幹リソースの供給停止」という重大インシデントとして書きました。驚いたのは、おばあちゃんは20年以上も前に、今の私に必要な「予防保守(プレベンティブ・メンテナンス)」の仕様書を手渡してくれていたことです。

当時はまだ若く、自分というシステムが不安定になる未来なんて想像もしていませんでした。しかし、筆供養という「道具の終わり」に向き合う静かな時間の中で、その教えが鮮やかにリロード(再読み込み)されたのです。

3. なぜ今、納豆パッチを当てるのか

現在、私は幸いにも目立った症状は出ていません。 しかし、エンジニアが「バグが出る前にパッチを当てる」のが定石であるように、私もおばあちゃんの教えに従って、毎日1パックの納豆を欠かしません。

これは、将来不足するリソースを外部ライブラリ(大豆イソフラボン)から補完し、システム全体の高可用性(HA)を維持するための、軽量で継続的なパッチ当て。20年前の祖母の言葉を「仕様」として受け入れ、今から環境を構築しているのです。

この不足し始めるエストロゲン(エストロゲンとは、女性の健康を支える基幹システムのようなホルモンのこと。更年期はこのリソースが急減する時期ですが、納豆に含まれる大豆イソフラボンは、このホルモンの代わりに働いてくれる『互換ライブラリ』のような役割を果たしてくれます。)を、大豆イソフラボンで補う。これはIT用語で言えば、内部バッテリーが切れる前に外部から電力を供給する『UPS(無停電電源装置)』の導入や、機能の不足を補う『ポリフィル(穴埋め)』のようなもの。大塚製薬さんの公式サイトに大豆イソフラボンの役割や更年期障害について分かりやすく解説されています。医学的なエビデンスを確認したい方は、ぜひこちらの「公式ドキュメント」もチェックしてみてください。

外部リファレンス:更年期を健やかに過ごすための食事|大塚製薬 公式サイト

4. 道具も、自分も、慈しみながら

頑張ってくれた筆を半紙で丁寧に包む行為は、エンジニアが大切な機材をメンテナンスし、そのライフサイクルを見届ける感覚にも似ています。

一生懸命に働いてくれた筆に「お疲れ様」と包んであげるように、自分のこれからの身体の変化も、予見と対策を持って優しく包み込んでいきたい。それは、おばあちゃんが教えてくれた納豆という「予防パッチ」を当てながら、自分というシステムを大切に運用し続けることでもあります。

筆供養と更年期。 一見、全く関係のない二つの話ですが、私の中では「大切に使い、丁寧に整える」という一本の線で繋がりました。

客観的に見ればめちゃくちゃな組み合わせに見えるかもしれませんが(笑)、これこそがITエンジニアとして、また一人の女性として書道に向き合う私の、今この瞬間のリアルな記録です。

お役目を終えた筆を先生に託し、私はまた新しい筆(新デバイス)と共に、次なるマイルストーンへ向けて一歩ずつ進んでいこうと思います。

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