ペン部転向から1ヶ月。忙しい日常に「20分だけ」の無心になれる時間。

日本習字の漢字部(毛筆)からペン部に変更して、ちょうど1ヶ月が経ちました。 転職や日々の生活で忙しい今、私が選んだのは「今の自分に無理のないペース」で書を楽しむこと。 今回は、通信講座で一人静かに向き合う、私のリアルな練習風景をお話しします。


1. 20分、お手本1枚。今の自分にちょうどいい「集中」の形

若い頃は長時間机に向かうことができましたが、今は20分程度が集中力の限界。でも、それでいいと思っています。

私のルーティンはとてもシンプルです。

  1. 一度書く
  2. お手本と見比べ、書けていない部分を余白に練習する
  3. もう一枚書く
  4. 書いた2枚もを比べていい方を保管する

たったこれだけ。1日の課題は1つに絞り、楷書の日と行書の日を分けて交互に練習しています。無理に何枚も書くのではなく、1枚に今の全力を注ぐ。この潔さが、毎日続けられる秘訣かもしれません。


2. 筆を置いても、身体が覚えている「毛筆」の教え

ペン習字を始めて驚いたのは、長年毛筆で学んできたことがしっかりと活かされていることです。 筆法の基本はもちろんですが、特に感じるのは「お手本の見方」です。

現在は教室に通わず通信で学んでいるため、月に一度、提出する2枚を選ぶのも自分一人。 「どこが良くて、どこが足りないか」。 かつて先生に厳しく、優しく教わった視点が、今の自分の目の中にちゃんと息づいていることを実感します。道具が変わっても、積み重ねてきたものは裏切らないのですね。


3. 道具は最小限。けれど、心の余白は最大限に

ペン習字の最大の魅力は、その気軽さです。 ペンと紙とお手本があれば、すぐに始められる。墨を磨る手間も、筆を洗う手間もありません。

でも、ペンを走らせている時の感覚は、毛筆の時と同じ。 お手本をじっと見つめ、一画一画に集中していると、気づけば余計な思考が消え、頭の中が真っ白な状態になります。忙しい毎日の中で、この「強制的に無心になれる時間」が、私にとって何よりの贅沢です。


自分のペースで、一歩ずつ

毎月、書き溜めた作品をずらりと並べ、その中から納得のいく2枚を選んで日本習字へ発送する。 その瞬間は、仕事で「70点」をとるのとはまた違う、静かな達成感に包まれます。

「もっと書きたい」という気持ちを少し残して、ペンを置く。 そんな大人の余裕を持って、これからもペン習字という新しい相棒と歩んでいこうと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA