【ペン習字】1級合格と、本棚から見つかった「忘れていた時間」。

先日、日本習字のペン部からお手本が届きました。 4月号らしく、ページをめくるとペン部で勉強する書体の解説が並んでいます。古典の紹介もあり、漢字部と同じような充実した構成に心が弾みます。

そして何気なく段位表を見て、驚きました。そこには「1級」の文字が。

「あれっ?私、ペン部なんてやってたんだ……」

すっかり忘れていた過去の自分が、今の私にプレゼントをくれたような不思議な感覚。半信半疑で本棚の習字道具置き場をガサゴソと探してみると、なんと、ペン字専用の下敷きがひっそりと出番を待っていました。

1. 筆を置いて、ペンを運ぶ。

せっかくなので、早速書いてみました。 今は完全に自己流ですが、いつもより少しだけ、丁寧に、ゆっくりとペンを運んでみる。それだけで、気持ちが少しだけ和んだ気がします。

お手本と自分の字を見比べてみると、自分の癖が面白いほど見えてきました。

  • お手本ののびのびとした筆跡: 4月号のお手本は、どれも紙面いっぱいにのびのびと書かれていて、見ているだけで清々しい気持ちになります。
  • 「の」の入筆: お手本は一画目をもっと右から入れています。筆を持った時もそうなのですが、どうやら私は「の」を書くのが苦手なようです。
  • 「痛」の六画目: わずかに左からの入筆。

こうしたミリ単位の「お手本との対話」が、書道の醍醐味ですね。 普段はパソコンで文字を打つ生活。いざペンを持つと、意外と忘れている漢字があることにも気づかされました。

2. 「贅沢な時間」を過ごす

今度書くときは、お手本をコピーして、検定用紙の枠線ぎりぎりまで折って寄せてみようと思います。物理的な距離を縮めて、より深くお手本の呼吸を写し取る。これが上達への近道な気がします。

部屋にお気に入りの音楽をゆっくり流しながら、ペンの先だけに集中する。 日々の忙しさから少し離れて、文字と向き合う。 それは、何物にも代えがたい「ちょっと贅沢な時間」でした。

3. 一期一会のペン運び

先日書いた「一期一会」の書と同じく、ペンで書く文字も、その瞬間だけのもの。 パソコンは完璧な「均一さ」や「美しい余白」を何度でも再現できます。人間はそうではありません。

お手本のようなのびのびとした線を目指して、自分の苦手な「の」に苦戦したり、時には漢字を思い出したりしながら書く文字。そこに、パソコンとの差を感じます

忘れていた1級という段位。ここからまた、新しい気持ちでペンを滑らせてみようと思います。

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