システム構築の現場は、予期せぬエラーの連続です。先日直面したのは、OSが「息継ぎもできない」ほど追い詰められた、ディスク容量満杯(Filesystem full)のトラブルでした。
1. 救いの手と、残る「違和感」
コマンド一つまともに受け付けない状況でしたが、上司がコンソールを直接操作して、パンパンに膨れ上がった/homeディレクトリを綺麗に掃除してくれました。
そのおかげで、ようやくログインには成功。 しかし、まだ「完治」ではありません。SSHでログインしようとすると、パスワード入力後にホスト名とユーザー名が表示されるまで、妙に時間がかかるのです。
「何か、目に見えない詰まりがまだ残っている……」 現在は、その「違和感」の原因を突き止めるべく、調査を続けています。
2. 書道の「余白」と、システムの「バッファ」
この状況を経験して、ふと思い出したのが書道の稽古です。 上手くいかない文字を紙の端っこに何度も練習していると、いつの間にか真っ黒になり、次の一画を書く場所がなくなってしまいます。
システムも同じですね。 計算速度や機能も大事ですが、何より大切なのは「目に見えない余白(バッファ)」があること。余白があるからこそ、新しい命令を受け入れ、スムーズに処理を流すことができるのです。
3. 「検定課題」を「展覧会」へ
2026年1月に入社し、ちょうど試用期間が終わる時期を迎えました。 先日、お客様への親切心から独断でTLS(暗号化)の実装を加えようとして、上司から「指示通りではない」と叱られたことがありました。
技術者として「より良くしたい」という想いは、書道でいえば「展覧会」の作品作り。自分の美学を筆に乗せる、自由な表現の世界です。 けれど、今の私に求められているのは、正確にお手本の書きぶりを再現する「検定課題」。
インフラエンジニアの世界では、まずは「言われた通りに、正確に仕事をこなすこと」が最大の信頼に繋がります。事前の確認を怠らず、基本の構図を崩さない。それが、今の私が守るべき鉄則です。
4. 2年後の自分へ
今の私の目標は明確です。 まずは目の前の「検定課題(日々の業務)」を完璧にこなし、組織の中での信用をしっかりと積み重ねること。
そして2年後には、基本の型をマスターした上で、お客様の元へ作業のために直接訪問し、「頼りになる存在」として、気軽に相談していただけるようなエンジニアになりたいと考えています。
「検定」で培った揺るぎない基礎があってこそ、いつかお客様の不安を安心に変える、最高の仕事ができるようになると信じています。
一杯の紅茶で、心に余白を。
調査中のSSHの遅延も、きっとどこかに「不要な書き込み(設定ミス)」が残っているはず。
焦って筆を走らせるのではなく、一度紅茶を飲んで心に「余白」を作り、冷静に次の一画(解決策)を探していきます。上司が空けてくれたこの「余白」を、次は私が最高のシステム構成で埋めていけるように。

